■うれション
喜びのあまりおもらしをすることを、俗に『うれション』と言います。 これはトイレ以外で排泄してしまう『おもらし』とは異なり、基本的には『甘え』と『服従』を意味する行動です。 幼犬にはよく見られる行動で、放っておいても成長とともに自然に治ってしまう場合がほとんどです。

対策として大切なのは、
 1.犬を興奮させないこと
 2.興奮したらすぐに落ち着かせること

です。具体的にはケージやサークルなどのハウスを用意し、その中で飼うようにしてください。 
1日のうち数時間はハウスの中に入れて、
ハウスの中にいるときは、ひとりで静かに休むという習慣を身につけさせます。 それによって犬は落ち着くということを学習します。犬がハウスに入っているときは、声をかけたり、かまってはいけません。 しばらくは飼い主の注意を得ようと必死にアピールしてくるでしょうが、ここで負けずに態度を貫いてください。
騒いでいるときは絶対にハウスの外に出さず、静かにしているときに出すのがポイントです。犬があきらめて落ち着いたら、犬の存在に注意を払うようにします。
今までどんなにアピールしても無駄だったのに、あきらめておとなしくしていたら注目してもらえたのですから、犬はおとなしくしていれば、自分の存在に気を配ってくれると理解します。 これを繰り返して飼い主が自分に注意を払ってくれるまで、おとなしく待てるようにしていきます。


◆異所性尿管
異所性尿管は先天性の原因で、若年の純血種のメスに多く見られます。 肝臓で作られた尿は尿管を通って、膀胱に一時たまり、膀胱がいっぱいになると排泄されます。 異所性尿管は本来腎臓から膀胱へつながっているはずの尿管が膀胱以外の場所につながっているために、失禁が起きるというものです。
異所性尿管かどうかは、泌尿器のレントゲン検査で尿路造影検査することで確認ができます。 治療は尿管を正常な位置に戻す外科手術となります。必ずしもすべての例で手術が可能というわけではありません。

◆尿道括約筋機能不全
尿道括約筋機能不全は、不妊手術との関連が疑われていました。 しかし、ほとんどの尿失禁が手術後数年経ってから見られること、不妊手術を受けた犬のほんの一部にしか発症しないこと、不妊手術を受けていない犬にも見られることから、必ずしも不妊手術との関連性はないと考えられています。
現在のところ、神経系統の異常を含む複数の要因、例えば肥満や運動不足などが原因ではないかと考えられています。 内科療法で反応しない場合は、外科手術の方法もあります。 まずは膀胱炎のチェックのために尿検査を行ったり、飲水量が増加し、尿量が増えて失禁していることがないか調べたりするといいでしょう。
お早めに獣医師にご相談されることをおすすめします。